転職支援事例「碇谷規幸さんのケース」
転職を機に改めて感じたこと ~自分探しの数ヶ月~
私がキャリアクリエイトの原田さんと初めて会ったのは今から4年前の冬だったと記憶しています。酒田のデパートの喫茶店で色々な話をしました…。物腰の柔らかく、受け入れ易い人という感じを持ったのを覚えています。
そもそも大学卒業後に東京に出て設計事務所に就職したのが16年前。そのときから酒田にいつかは帰ろうという思いで仕事をしてきました。「酒田に帰るときは一人前の設計士として実力が認められるようになっていたい…」12年間この思いを胸に仕事をしてきました。ある仕事がきっかけで家族と酒田に帰ろうと決心したのが5年前の冬。地元での再就職先を探しながら1年後に酒田に帰る計画を立てたのですが、仕事をしながら地元での再就職探しなんてできる訳もなく半年近くあっという間に過ぎました。そこに母親の不幸が重なり何はともあれ酒田に帰ってきた次第だったのです。自分で再就職先を探すにしても何をどうやれば良いか分からず、ハローワークに行っても自分の今までやってきた職種の求人がある訳もありません。途方に暮れていたときふと自宅でインターネットを検索していたら再就職を応援してくれるコンサルティング会社があるとことを発見!しかも山形にあるではありませんか!そこから原田さんとの出会いが始まりました。
一人で再就職活動をしていると不安になります。「自分がやりたい求人がない、いっそやりたい仕事でなくとも応募してしまおうか、希望と違う職種でも我慢するか…」こんな思いが常に自分の心の中を支配してきます。その弱気な心を、道から外れそうになった気持ちを諭してくれたのが原田さんの一言です。「経営者というのはいい人材が見つかれば今の社員を辞めさせてまでも採用したくなるものです。安易に楽な方に流されてはだめです。きっと碇谷さんにぴったりの再就職先が見つかります。がんばりましょう。」この言葉のおかげで自分のモヤモヤした感情が一気に吹っ飛びました。
再就職セミナーを受けると自分の気持ちが一つの方向に収束していくのがはっきり分かってきました。履歴書・業務経歴書の作成、成功例・失敗例の体験シート等の作成、模擬面接を通し、自分が今までやってきた仕事に対する情熱、考え方、これからの方向性を再認識し「やっぱり設計事務所が一番、設計が、建築がしたいんだ」という結論を見つけ出すことできたのです。「求人情報は氷山の一角にしかすぎない。水面下に大きな市場が存在することを認識しましょう。経営者はいつの時代もいい人材はすぐにでもほしいと思っているんです」原田さんの言葉に勇気と自信をもらい酒田の設計事務所回りが始りました。
内定をもらっていたハウスメーカーには断りの連絡を入れ、DMと知人の紹介から数社の設計事務所に接触を図りました。だめだったら、腹をくくって自分自身で設計事務所を立ち上げるかという気持ちも半分持ちながらの再就職活動でした。返事が返ってきたのは5社。そのうちの1社が面接に応じてくれました。堅苦しい面接ではなく、雑談半分、面接半分といった感じで自分としても“自分らしさ”が出せてるかなと思いつつ話をしていました。すると最後に「明日から来い」と一言。あまりの即答に少々戸惑いながらも喜びが込み上げてきました。原田さんやここまでお世話になった人たちに感謝感謝です。
「明日から来い」と言ってくれたのが今の事務所の所長です。大正生まれで人生の酸いも甘いも経験している兵です。妙な駆け引きは好きではなくストレートに物事を言う人で、そんな人ですから面接のときにマニュアル通りではなく、肩肘張らず率直に意見交換をできたことが良かったのではと思います。今の事務所に勤務して4年になりますが、所長とは今でも駆け引き無で話をし、仕事もようやく自分の酒田での自信作・処女作と言えるものも完成しました。他の設計事務所の面々や建設会社、その他下請業者の方々等酒田での人脈も増え、忙しさの中に充実感を感じながら仕事を行っている今日この頃です。常に何事にもやってみなければわからない、前向きに考えることを前面に押し出しこまで以上に仕事・遊びに従事したいと思っています。それが自分らしさ・自分のセールスポイントだと確信しましたから…、あの一言で。
「経営者というのはいい人材が見つかれば今の社員を辞めさせてまでも採用したくなるものです。安易に楽な方に流されてはだめです。きっと碇谷さんにぴったりの再就職先が見つかります。がんばりましょう。」