山形市駅伝チーム大学生アスリート・キャリアスタート支援事業を実施しました。
山形県縦断駅伝の総監督 石川さんから突然の電話があったのが2017年10月頃。私が大学の先輩であったこと、そして大学生の就活支援をしていることを知ってのことでした。
聞いてみると、中学生や高校生の時に県縦断駅伝を走ったメンバーの多くは箱根駅伝に憧れ、首都圏の大学に進学し長距離走を続けていることがわかった。
年々就活の時期が早まる中、大学4年生の年末くらいまで競技を続ける彼らは就活のタイミングを逃しがちとのこと。
とくに、山形の就活は3月〜夏休みまでが山場。
その時期は、かれらは練習に集中している時期でもある。
結果、2017年4月は誰も山形に帰ってきて就職した人がいない状況だったとのこと。
だから、就活の流れとか、山形にどんな企業や仕事があるかなど、教えて欲しいというのが電話の趣旨であった。
開催日は、箱根駅伝も終わって彼らが帰省する1月6日(土)と決まった。
対象者は2年生と3年生の約10名。
先輩づらして「いいよ〜」と安請け合いしたものの。
近づくにつれてどんなプログラムにしたらいいか、悩みに悩んだ。
何しろ、彼らはどんな状況で、何を望んでいるのか皆目見当がつかないのだから。
前日の1月5日、神が降りてきてくれた。
分からないならば、みんなに語ってもらえばいい。
「そうだ! ワールドカフェでやろう!!」
※ワールドカフェとは http://world-cafe.net/about/
そうと決まったら「問い」づくりだ。
問1.長距離走を始めたきっかけは?
問2.長距離走を通じて学んだこと、成長したことは?
問3.社会に出たら、学んだこと成長したことを活かせそう?
以上の3つ。
これを1時間でやって、状況把握したあと、用意した「キャリアについての基本知識」をワールド・カフェで出た話と関連づけて説明してみた。
参加者は予定どおりピッタリ10名。
その中には1月3日の箱根駅伝アンカーで活躍した○山大学の○間君もいてびっくり。
彼らと日頃接している大学生の違いを簡単に書き連ねてみると。
・挨拶や話を聞く時の姿勢など基本的なマナーが身についている
・目標を設定して、そこからいつ何をするかを決めている
・家族や周囲の人に感謝している人が多い
日頃就活支援の学生にも、以上の3つを兼ね備えた学生はいる。
すぐに就職先が内定がでる学生だ。しかも複数。
山形の会社で、実業団として長距離走の選手を迎え入れてくれるところは少ない。
体育会系の学生がほしいなら、せめて残業や休日出勤には配慮してくれる会社はないものだろうか。
彼らは、採用した企業にとってかけがいのない宝に育つ可能性を秘めているのだから。