第3回サクラマスミーティングを開催しました
第3回サクラマスミーティングを10月17日、山形市JAビルで開催しました。
進学や就職のため県外転出した若者が、山形県のシンボル魚「サクラマス」のように山形に戻って活躍できるような環境整備を企業・行政・教育機関が一体となって考える「サクラマスプロジェクト®︎」。
その一つの取り組みであるサクラマスミーティングは、組織の枠を越えてつながり、話し合い、みんなで考える場です。
今回は「学生と企業がともに成長するインターンシップとは?」というテーマで、県内各企業や自治体の方・学校の先生・大学生など42人が集まり、多様化するインターンシップについて語り合いました。
【事例紹介1 山形県立酒田東高校 本間寛行先生】
「解のない課題に立ち向かう人を、育てる〜酒田東高が目指す次世代リーダーの育成について」
進学校でのキャリア教育に取り組む本間先生から、活動事例や成果についてご紹介いただきました。
酒田東高では、「解のない課題」に果敢に取り組むための探求力・学力両面の育成を目指し、地方で生きる人と生徒との交流会「これみち講演会」や起業家精神を養う「アントレプレナーシップ育成講座」などを実施しています。生徒の中にはクラウドファンディングに取り組む等、地域に出て挑戦する人も出てきているそうです。
酒田東高クラウドファウンディングの情報はこちら
地域で生き生きと働く人を知ることが生徒の良い刺激になっている一方、高学歴女子のロールモデルを示すことが難しいといった課題も提示されました。
その後テーブルごとにグループディスカッションを行い、「企業と学生が関わる場を作るために、自分の立場でできること」についてアイデアを出し合いました。
【事例紹介2 NPO法人ETIC. 瀬沼希望さん】
「地域だからこそできる、長期実践型インターンシップとは」
長期実践型インターンシップのコーディネートを手掛けるETIC.の瀬沼さんから、多様なインターンシップの現状や地方での事例についてご講演いただきました。
インターンシップには「業務体験型」「課題解決型」「実践型」があり、ETIC.では1カ月〜半年の長期間で行う「実践型」を通して学生の成長、さらに企業の新たな価値創出に繋げているそうです。実際に社員10人程度の地方企業に初めて学生インターンが入り、新規顧客を獲得した事例・新商品開発に取り組んだ事例があるとのことでした。
「都会の大企業だからできる取り組みだ」と考える人も少なくありませんが、「地域の中小企業にこそ挑戦の場がある」との力強いお言葉をいただきました。
【現役大学生による「インターンシップ体験リアルトーク」】
複数のインターンシップを経験した学生が、インターンシップへの印象や求めているものについてトークを行いました。
「インターンシップでは会社が求めているような人、自分のロールモデルになるような人と会いたい」「会社のサイトを見れば分かる情報しか得られない、説明だけのインターンシップは意味がない」「交通費や昼食が出ると嬉しい!」といった、忖度なしの学生の生の声が聞かれました。
ミーティング参加者の学生とETIC.瀬沼さんにも、飛び入りでトークセッションに加わっていただきました!
最後にキャリアクリエイトから、サクラマスプロジェクト®︎をさらに推進していく取り組みを紹介しました。
◆サクラマスカレッジ「未来をつくる『人事』力UP講座」
人材研究所 安藤健様を迎え、「人事」に特化した全4回の本格的な講座を山形市で初めて開催します。人事の6つの機能「採用」「育成」「配置」「評価」「報酬」「代謝」について、一緒に体系的に学んでいきます。詳細は弊社までお問い合わせください。
「未来をつくる『人事』力アップ講座」概要
◆サクラマスアンバサダー
サクラマスプロジェクト®︎を共に広げていく仲間を募集しています。現在村山産業高校教員・キャリアクリエイト研修生 東海林啓がサクラマスアンバサダーを務め、山形の教員を巻き込むネットワーク作りに取り組んでいます。
◆ヤマガタ仕事ラボ
山形で働きたい人と山形で頑張っている企業を“予想外の出会いと偶然の発見”でつなぎ、就職・転職への新しい扉を開けるマッチングサイトです。自由な企業情報欄やブログ執筆を通し、企業のリアルな姿を発信することができます。
https://shigoto.mirailab.info/
◆やまらぼトーク
若者が山形で働くことを選ぶには、まずこの地で輝く先輩を知るところから。学生が運営する、山形の経営者・起業家と学生をつなぐ交流イベント「やまらぼトーク」は、ゲストとしてご参加いただける企業の方を募集しています。
https://mirailab.info/club/club_type/yamalab
今回のミーティングでは、学生を含めた各セクターの現状や抱える課題についてざっくばらんに話し合ったことで、立場を越えて協働する重要性を再確認しさまざまなつながりを作る機会となったようです。
サクラマスミーティングは半年に1回開催しています。今後の展開にご期待ください!