働く魅力は、条件(お金・休日)だけじゃない!末永いご縁に大切な『相性』という考え方
採用マーケターの田中です。
給料や休日などの条件を良くする・多くのユーザーがいる媒体に求人を出す等の今の採用のやり方で、上手くいかないな〜と感じている採用の携わる皆さん。
それ以外の方法で、自社の求人に興味を持ってもらう方法があります。
この記事では、求人をどこに出すかだけでなく、「どのように出すか」を考えることで、人が集まるようになる方法についてお伝えします。
求職者との出会いを『相性』から考える。
先日の書いた投稿「採用と婚活は似ている」で、『人と企業の相性』の話をしました。
人口減少社会の中で、少ない人数で企業の成果に繋げていくには、人を頭数だけで考えず、1人1人の創造性を発揮して成果を上げていくという方向になりますよね。
そうなってくると、大切なのは、人と企業の相性。
企業が向かっていく方向性と、個人の持ち味・特性・気持ちが重なり掛け算になることで、少ない人数で企業の成果を達成することに繋がっていきます。
採用したい人を、「若い人であれば!」とざっくり捉えるのではなく、「自社と相性が良い人」という観点を持つことで、定着や生産性向上など、企業経営に良い影響があります。
(高校生に配布したキャリア冊子にも書いた内容)
この世の中の全ての人間には、1人1人「特性・個性」があります。
それ自体は、フラットであり、文脈によって弱みにも強みにもなります。
「特性・個性」には、
給料・休日・福利厚生といった外側から見えるもの(外的キャリア)
価値観・性格・雰囲気・好き嫌い といった外からは見えないもの(内的キャリア) の2つがあります。
組織にも、外から見える個性・外からは見えない個性があります。
組織の個性も、それ自体はフラットであり、文脈によって弱みにも強みにもなります。
例えば、同じ新規開拓営業でも、「辛くて嫌だ!」という人もいれば、「インセンティブがあるなら稼げる!」と人によって、何を働く魅力として捉えるかは違います。
「すごく条件は良いけれども、自分の価値観にフィットしないから違う」と考える人もいます。
働く魅力=給料・休日などの条件”だけじゃない”
最近イベントで話した山形大学3年生は、「やりたい業種職種とかはない。会社の雰囲気が良いところを見ている」と話していました。以前、若者向けのオンライン対話イベントでも、働く会社選びで気になるポイントとして「雰囲気」「社風」と答える若者が多かったです。下記の調査でも、学生の内定受諾の最終的な決め手として「社員や社風が魅力的である」というのが毎年上位にあります。
山形で働く人を取材して企画(動画・記事等)を制作するインターン(キャリアクリエイト主催)に参加した高校3年生は、「働くという部分で「思い」という観点に関心があると気付いた」と語っていました。
求職者に「接点」を感じてもらう情報・体験の場を
私たちは、社会人の転職支援の現場ではスキルなどの条件マッチングだけでなく、内面(マインド)がマッチするかを重視しています。学生の就活支援のセミナー・キャリアカウンセリングでも、『就職活動は、自分と企業との接点探しだ』とも伝えたりします。
個人は、自分を理解することで、接点がある企業を見つけやすくなります。
企業は、求職者が、自社との接点を感じてもらえるような情報出す・体験の場を作ることで、興味を持ってもらいやすくなります。
自社の求人に興味を持ってもらうには、どこに出すかだけでなく、「どのような情報を、どんな形で出すか」を考える。
自社が求める人物像が、接点を感じてもらえるような情報を出すことで、相性の良い人との末永いご縁に近づいていきます。
企業の方は、ぜひ、うちの会社に相性の良い人ってどんな人だろう?と考えてみてください。
個人の方は、「自分に相性が良い会社」を見つやすくするために、自分を理解してみてください・。
1人が考えるのが大変な時は、ご相談ください。