地方中小企業は新卒採用いつから動き出すと良い?学生が関心あるものとは?
採用マーケターの田中です。
先日、お客様に、『大学に求人票を出したいのだけど、どうすると良いか?』と聞かれました。
時期は、4月なかば。新年度4年生に向けて出そうとしていらっしゃったようです。
そのお客様には、『各大学で求人票の受け取り方が違うが、求人naviやキャリタスといったシステムで受け付けていることが多い。大学の就職課に問い合わせてみれば確実』とお伝えしました。
「この時期どうなの?」と聞かれたので、3年生の1月頃から説明会を実施し3月に就活サイトが解禁になり、3月中に説明会終了する企業もあることなどをお伝えしました。
(※ 一般的な就活スケジュールを知りたい方は、「新卒採用スケジュール」と検索すると沢山ページあります。)
するとお客様は、「あ、じゃあ25卒の学生を採用するには、もう遅いのか?」とおっしゃられたので、「一般的なスケジュールはそうですが、今から動く学生ももちろんいますので、今からでも求人票を出すのは大事です」とお伝えしました。
新卒採用はいつから動き出すと良いのか?
最近の大学生の新卒採用を取り巻く環境はこんな感じです。
◯ 3年生の夏以降のインターン等で出会う
大学生は、大学のキャリアセンターや学校で行うナビサイトの就活出前授業などで、『3年生の夏は、体験プログラム・インターンシップに行くと良いよ』など聞いているので、3年生の夏〜冬にかけてインターンシップ・体験プログラムに参加します。
学生の参加率は8割を超えるというデータもあります。
学生たちは、働くってこんな感じなんだな、という仕事・業界・職種を知る機会にしています。インターンシップは企業を知るきっかけになります
◯5.6社くらいしか見ない
また、昔は、就職活動で話を聞く、エントリーする企業は数十社というのも珍しくありませんでしたが、今の学生はそんなに多くの企業を受けません。
内定8つ持ってるという学生の話も聞きますが、最初に内定もらった会社に決めましたという話も聞きます。
◯ オンラインを駆使し、都会の企業が地方学生を採りにきてる
コロナ渦の影響で進んだオンライン化により、地方学生も都会企業の説明会に参加しやすくなり、都会の企業も地方学生をとりに来ています。
しかし、地方中小企業でオンラインでの採用活動をフルに活かしている企業はそう多くないのが実態です。
◯ 合同企業説明会にあんまり行かない
昔も今も「自分のこと、社会のことがわからない」のが学生です。そういう就活初期の学生に相談されたら「色々知るために、今度合説あるから行ってごらん」というアドバイスは鉄板でした。今だってそうです。
しかし、最近は、「やりたいことが決まってないから、行かない」と言ったりします。
『不確定・よくわからないものには手を出さない』というようなタイパ志向にも通じる感じです。
ある大手ナビサイトは、合説イベントのサービス提供は、数年後提供するかどうかは未確定(販売しない可能性)とのことでした。
山形県が主催する就活イベント、東京開催は2017年頃までは100人くらい(もっと多いときは200人)来ていたのに、今年は15名程度だったそうです。
◯ 若者の数少ないから競争激しい
言わずもがな、優秀な子は取り合いです。
『大手企業の採用枠が終わってから、落ちた人たちがまた就活始めるから、中小企業はそこを狙って』というのが中小企業の新卒採用の定石で、今もそのやり方はアリです。
しかし、上記のような採用市場の状況の中、スタートが遅いと、『そもそも誰もいない』ということになりかねません。
じゃあどうするか。
それは、
早い時期に出会い、社風(給与・休日の条件じゃない部分、人柄、雰囲気)に触れてもらう機会を作る
ことが大切です。
学生が興味のあるもの
・若手社会人の声、等身大のリアルな意見
・社風(これは社会人も問わず)
これらに触れられる、インターンシップ・体験プログラム、OBOG訪問などの機会を作り、学生との接点を作り、求人票だけでは伝わらない自社の特徴・魅力を感じてもらいましょう。