「組織」と「働く人」のギャップを埋める社内キャリアカウンセリング

キャリアコンサルタントの桜田です。
突然ですが、
時の流れと共に、”確実に自分も世の中は変化しているけれど、『変化した』という実感がなくて、『当時のまま』の感覚になっていること”ってありませんか?
私はあります。
・精神的な年齢って、18歳頃からあまり変わってない気がする。
・アイドルの顔が全部一緒に見える。
・10年前のことが、つい最近のことのように感じる。
などなど。。笑
同じようなことが、会社の中でも起きています。
「人材採用・定着できる組織」であり続けるには、”働く人にとって居心地の良い環境”を、今の時代・今の社員にフィットするように、時代に合わせてチューニングしていき、「受け入れる力」を磨き続けることが大切です。
社員の声を聞く→不安・不満を解消する→満足度が高まる
「受け入れる力をつける」とは、働く人の声を聞いて、組織と働く人の気持ちや考え方などのギャップを埋めていくことです。
新しく採用することも大事ですが、今いる人が定着することも重要ですよね。
働きやすさや働きがいについて、「今、会社で働く皆さんはどのように感じているか」、声を聞き、そこで把握した不安や不満を改善していく。
今いる人の満足度が高まる=ファンになることで、「うちの会社、働きやすいよ。働きがいがあるよ」と周囲に口コミしてくれることにも繋がりやすくなります。
「組織」と「働く人」のギャップを埋める社内キャリアカウンセリング
女性のキャリア形成支援のためのコンサルタント派遣事業で、女性社員に対するキャリアカウンセリングをさせていただきました。
(山形県委託事業 YAMAGATAbiz ウーマンキャリア形成応援事業)
手を上げてくださった県内2社の企業さんに対して実施しました。
(キャリアカウンセリングスケジュール)
1回目
経営層へのヒアリング
・女性活躍における環境や制度の有無
・今後どの様に活躍してほしいかの展望や課題など
上記の内容を対話を通じて確認
2回目
女性社員へのキャリアカウンセリング① (社内選出されてた2名の方対象)
・仕事の内容
・仕事に対するやりがい
・今後の課題
最後に2回目のカウンセリングに向けて、どんな事を考えてくるかを話し合い、宿題とします。
3回目
女性社員へのキャリアカウンセリング②
・2ヶ月後に設定しているため、その間の状況や心の動きについて
・前回の宿題について考えてきたこと
・今後について
経営層へのフィードバック
この事業を通して、一番強く感じたことは、必ず会社と社員のすれ違いがあるということ。
働いている方は仕事を続けたいと思っている、けど伝える場がない!
会社側は良いと思って様々な施策を打っている!
このすれ違い=ギャップをまずは認識する場にするのが、社内キャリアカウンセリングをする意義だなと感じました。
ギャップにもいい面悪い面両方あります。
・いいギャップ:本人の秘めたる野心や、やる気、キャリアアップしたいという思いが伝わっていない
・悪いギャップ:良かれとして行っている事業が実はためになっていない
これらのギャップを、最後の経営層に対するフィードバックしました。
『分かっていたことが多いですが、その中でも実はこの会社でキャリア積むことをポジティブに捉えてくれていたんだ、という意外な事実も分かって嬉しかったです。経営層が考えていることが、伝わっていない、伝える場がなかったことが再認識した機会でした。』
『この人はそのように感じていたのか、分かっていたけど実際に言葉にされるとキツイ。期末の人事評価に際して、昇進の以降確認などを行う必要を感じた。キャリアカウンセリングについても、5年目あるいは10年などのタイミングで行えないか検討してみたい。』
など、様々なご意見をいただきました。
ここからが、会社の取り組みを改善する第一歩。
もちろん社員さんのモチベーションアップにも一役かわせていただきます。
キャリアクリエイトでは、社内キャリアカウンセリングサービスをご提供しています。働く人の本音を知り、組織と個人のギャップを埋めて、働く人の満足度向上に興味がある方はこちらをご覧ください。